2019.12.28院長コラム
今年も残すところあとわずかになりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
皆様のおかげで無事に1年を過ごすことができました。ありがとうございました。昨年12月に紅白歌合戦を診療所で見ながら、開業の準備をしていたのがついこの間のように思えます。
当院では外来と在宅医療を行なっていますが、外来患者さんも様々でした。専門の循環器については高血圧、不整脈、慢性心不全などの患者さんの診察が主でしたが、中には足の冷感を主訴に来院された患者さんは長崎みなとメディカルセンターに紹介したところ、急性下肢動脈塞栓症の診断でした。専門以外でも、腹痛で来られた患者さんが急性膵炎でしたし、咳が止まらない患者さんは、胸部レントゲンで肺炎像があり、済生会病院に紹介したところ、特発性器質化肺炎の診断であり、疾患も様々でした。
在宅医療については、1月から当院にずっと通院してくれていた慢性心不全の患者さんが、9月に慢性心不全急性増悪で井上病院に入院となりました。入院後、心不全は改善し、退院となりましたが、重症心不全であり、また89歳とご高齢であり、当院への通院が困難となったため、在宅医療に切り替えることになりました。しばらくは在宅で安定していましたが、11月突然急変してそのまま帰らぬ人となってしまいました。突然のことであり、ショックを受けましたが、重症心不全で入退院を繰り返していたこと、ご高齢であったことを考えると、仕方のないことであったのかもと今は思います。在宅で末期癌患者さんの看取りも行いました。患者さん本人のご希望を叶えることの大変さ、ご家族のご苦労などを側で見させていただいて、医療側のサポートが不可欠だと思いました。
個人的には自分にも初めての赤ちゃんができて、父親となりました。毎晩夜泣きでおむつ交換をできる範囲で手伝っています。世の中のお父さん、お母さんは大変なんだと改めて思いました。
来年もまた仕事もプライベートも新しいことに挑戦して頑張っていきたいと思います。
皆様もよいお年をお迎えください。