2026.08.03院長コラム
急性心筋梗塞・頻脈性不整脈・徐脈性不整脈の初期対応マニュアルを作成しました
地域の皆さま、こんにちは。院長の中山史生です。
当院では、皆さまがいつでも安心して受診していただける体制づくりを目指し、このたび「急性心筋梗塞」「頻脈性不整脈(脈が急に速くなる状態)」「徐脈性不整脈(脈が極端に遅くなる状態)」の初期対応マニュアルを新たに整備・策定いたしました。
今回は、なぜこのマニュアルを作ったのか、そしてそれが患者の皆さまにとってどのような安心につながるのかについてお話ししたいと思います。
なぜマニュアルが必要なのか?
私自身は循環器専門医として、これまで多くの心臓疾患の診療に携わってまいりました。しかし、当院には私のほかにも、糖尿病や生活習慣病の専門家である糖尿病専門医、腎臓や人工透析などに詳しい腎臓専門医といった、それぞれ高い専門性を持った医師たちが在籍しています。
医療において最も重要なことの一つは、「一刻を争う急変時に、どの医師が担当であっても迷いなく最善の初期対応を行うこと」です。
特に心筋梗塞や重篤な不整脈といった循環器の救急疾患は、「いかに早く変化に気づき、適切な救急処置や基幹病院への連携を行えるか」という初期対応のスピードが、その後の経過を大きく左右します。
万が一、私が往診や学会などで不在にしているタイミングでそのような患者さまが来院された場合でも、診療科の枠を超えて全医師・全スタッフが一丸となり、寸分たがわず同じレベルの迅速かつ正確な対応をとれる仕組みを作ることが不可欠だと考えました。
マニュアルに込めた「チーム医療」の想い
今回作成したマニュアルには、以下のような手順を明確に定めています。
迅速な危険度の判定(トリアージ): 胸の痛みや息切れ、めまいなどで来院された際、即座に心電図検査やバイタルチェックを行う手順。
緊急時の標準化された初期処置: 酸素投与や特定の心電図変化に対する連絡体制、処置の流れ。
高次医療機関へのシームレスな搬送連携: 救急搬送が必要と判断された場合、連携する総合病院へ迅速に引き継ぐためのルート確立。
これにより、循環器専門医以外の医師が診察した場合でも、マニュアルに基づいた確実な判断と初期対応が即座に実行されます。
内科・糖尿病・腎臓疾患などでお越しいただいている患者さまの中には、心臓疾患のリスクを併せ持っている方も少なくありません。当院では、各分野の専門性を生かした日頃の高度な診療に加え、こうした万が一の急変時にも隙のない「安心のセーフティネット」を整えております。
今後も、地域の皆さまがいつ来院されても質の高い医療を受けられるよう、院内の体制強化に努めてまいります。気になる症状や不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。